みんなはどう教える?be動詞と一般動詞

英語を本格的に学び始める中学1年生に皆さんはどのようにしてbe動詞一般動詞を導入していますか?大多数の生徒はIにはam、Youにはare、HeやSheにはisが使われることを知っています。しかし、そもそもbe動詞の存在意義について理解しているでしょうか?私はできる限り「納得感」を与えたいので、be動詞一般動詞の違いについて導入するようにしています。

まずは「英語は語順が命

be動詞一般動詞について理解する前に必ず行うのは、「英語は語順が命」であると言うことを導入します。なぜ「英語は語順が命」を導入するかというと、「日本語の語順につられて英語的な表現ができない生徒が多くいるからです。」要は、英語は日本語とそもそも違うことを理解させ、母語干渉が生じることを明示的に指導します。

よくある生徒の間違いで・・・

*I like sport  is soccer.   (I like soccer.)

この誤りは中学生によくみられる傾向にあります。この誤りの原因として考えられるのは、日本語の語順につられてしまっているということです。

私が(I)好きな(like)スポーツは(sport)は(is)サッカーです。(soccer.)

このように、日本語の語順と英語の語順には違い(言語間の距離)があることを知ってもらう必要があります。また、今回のテーマの1つである「be動詞」の認識の誤り(小学校で学んだと推測される)もこのミスに関与しているとわたしは考えています。この誤りを正すためにわたしはいくつかのポイントを授業で生徒に伝えるようにしています。

なぜ「英語は語順が命」が大切なのか

英語は語順が命

先ほども書いたよう、「言語間の距離」があることを生徒に伝えるために、「英語は語順が命」という言葉を徹底して教えます。そして、1年でも2年でも、3年でも同じことを伝え頭に叩き込むようにしています。

英語はルールが厳格で、あまり自由度が無い言語だと感じます。それに比べて、日本語は自由度が高い言語です。語順を入れ替えてもあまり支障がなく、日本語学習者はこの点に苦労すると聞きます。

授業でこのことを話しても生徒には伝わりません。そのため、実際に日本語の例文と英語の例文を用いて生徒に明示的に説明を行います。(その例文は授業アイデアコーナーで公開予定)日本語には、助詞があり、英語には助詞が無いことを理解させます。ここがとても大切です。日本語と同じように英語を考えられない!!のようなことが授業の振り返りでみられたらOKです!

英語には必ず主語、動詞がある!

英語は語順が命」の理由がわかったら、次は語順がどうなるのか簡単に説明します。文型を全て導入するわけではありません。導入するべきではないと思います。私が生徒に伝える語順は1つのみ!それは、「主語+動詞+その他」の順だよ!です。大体の文章はこれで十分だと思います。そこで、動詞ってなに?と生徒に発問し新しい展開へと移動します。

一般動詞 VS be動詞

一般動詞でつまずきを感じることはあまりありません。なぜなら、日本語と英語の動詞に対する感覚が非常に近いためです。一般動詞は、「動きがあり、日本語のう段で終わる」と伝え何回か練習すると大丈夫です。

説明が難しいのが「be動詞」です。be動詞を(〜です)と導入すると不都合が多くなります。1つ目は、「(〜です)は動きがあるのですか?と言われた時に対応が難しくなる」です。(〜です)と導入したくなる気持ちは分かりますが、日本語には様々な文に(〜です)が使用されます。

それでは、中学生が納得してくれる「be動詞」の説明としては、「日本語に動詞があるのかを考える」です!日本語は「主語(主部)+述語(述部)」で文が構成されていますが、述語の部分が動詞とは限らないですよね。例えば・・・

「彼は忙しい。」「彼女はかわいい」「彼は田中さんだ」

このように、述語の部分が形容詞になることがあります。「英語は語順が命」で、必ず「主語」「動詞」が必要でしたよね。では、上記の例のように、「主語+形容詞」の文を英語で作るとき、どうするかを生徒と一緒に考えるといいと思います。わざと一般動詞を活用しながら “*He has busy.” や “*She watch cute.” “*He eats Mr. Tanaka.” などの誤用例をいくつも出すことで、be動詞の重要性に気付けると思います。ちなみにこの誤用例では、 “eat” を用いると生徒も考えやすく、クスクス笑える文章が作れますよ!笑

まとめ

英語の基本、「動詞」はとても奥が深く、特に「be動詞」について理解するのは難しい。だからこそ、丁寧に指導し、納得感を意識して指導することが大切です。

一般動詞 → 動きがあり、日本語の「ウ段」で終わる

be 動詞 → 日本語の文に動詞がない場合に使う。「be動詞」自体は「意味を持たない(意味がない)」。「英語は語順が命」のため、必ず「主語+動詞」になり、どうしても「be動詞」の存在が大切になる。(特に、現在進行形や比較級などで復習したい。)

私の中では、この説明はとても良いと感じています。皆さんはどう感じますか?もしよかったらコメントでどう感じたか教えてください。(今ブログ作成しながら投稿しています。そのため、お問い合わせ等使用できないサービスが多々あります。R7年度中にはブログ自体の完成を目指しています!)